大磯

 

学生の頃、大磯ロングビーチにアルバイトに来て以来、久しぶりに散策に来ました。

湘南エリアの中では少し毛色が違う、あまり目立たないけど落ち着いた街ってイメージでした。そういう意味では葉山と似ている印象です。最近では吉田茂邸が復元され、大磯市もかなりの賑わいで、個人的には注目している街の一つです。

 

 

今回はそのようなイベントや観光スポットには立ち寄らず素の大磯を見ようと思いました。ちょうどお昼についたのでまずは腹拵えということで日日食堂。

 

 

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古民家をリノベーション、料理も地の物を使っている感じも今どきですが、とても美味しかったです。また隣のギャラリーでは展覧会やワークショップ、ライブも行われているよし。街の公民館的スペースって感じです。こんなお店近くにあったらうれしいです。

 

次に...と思ったら連休中でお休みが多く住宅街をぶらり。

海に着きました。

 

 

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辻堂の海を見ながら育った私は、まず江ノ島が遠い...と思いましたが海岸は広く辻堂や鵠沼より綺麗な印象です。

 

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そして駅に戻り、駅から線路に沿って西に向かうと、駅の近くにカフェかパン屋さんが集まっているエリアがあります。

昭和感漂う路地がとてもいい感じです。

 

今回は時間がなかったのでチラ見しただけですが居心地の良い空間でした。

 

今度来るときは吉田邸含め別の側面の大磯を見に来ようと思います。

 

 

MOA美術館

随分前のように思えますが、連休最終日に熱海のMOA美術館に行ってきました。杉本博司による改修が行われて、美術館という制約の多い空間でどれくらい「杉本好み」が出来ているのかとても楽しみにしていました。

 

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エントランスロビー

 

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展示室までのアプローチ

 

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展示ケース

 

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ショップ

 

ディテールや素材の使い方はやはり上手いしお金かかってますね。特にケースのガラスが高透過なのは当たり前、さらに低反射仕様になっていてより作品に没入出来ます。ケース内部も畳みだったり、檜だったり、瓦の四半敷きと様々。重文も入るケースだから文化庁との協議大変そうですがどうだったんでしょうか。


空間全体としての印象はこれまでの杉本建築と比べて一歩引いているというか、作家性を抑えている印象です。早く江の浦測候所行きたい。

 

今回は岩佐又兵衛展ということもあり、杉本空間との相性は良さそうでしたが、別の、現代美術系の展覧会の場合どう変わるのか見たいです。

 

 

 

鎌倉歴史文化交流館

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鎌倉歴史文化交流館を見てきました。
昨年にオープンした博物館です。展示設計はT社さん。建築の設計はノーマンフォスター卿、工事は大林組。元々はセンチュリー財団所有の建物で2004年竣工の建物。外も内も石、石、石...

 

竣工時の写真はノーマンフォスターwebサイトから見ることができます。

 

しかも石自体が間接照明になってます。。。数年後、隈さんも同じことしていたような。

 

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随分贅沢な作りです。会社の迎賓館的な作りですね。

展示内容としては古代から現代の鎌倉までを俯瞰できる内容で、発掘品やレプリカの文書を展示してます。

 

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歴史に興味ない方は辛いかも。そんな方にはプロジェクションマッピングの解説がわかりやすいです。

 

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むしろここの博物館は展示室から本物の遺跡を見れることが目玉でしょう。もともとは無量寺というお寺があり廃寺になった後、刀鍛冶の正宗の屋敷、そして明治には岩崎弥太郎の別荘と歴史を重ねてきた場所です。様々な時代をへてやぐらという遺跡はありつつも私には庭のようにも見え鎌倉石と石畳と緑が調和して素晴らしいランドスケープを作り出しているように思えました。

 

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また谷戸の中で緑に囲まれているので静かでのんびり出来ます。

入館料も300円と安い!(最近の展覧会の入館料インフレどうにかして欲しい...)

鎌倉駅からも近くおすすめの場所です。

 

常楽寺 リサーチ2

常楽寺を引き続きリサーチしてます。
建築的にいくつかチェックしたいポイントがあるのですが、
一番気になったのは床です。
一般的にお寺の床は大体
・土間(三和土)
・瓦
・石
が多く、常楽寺も外部の軒下は土間※一部石


内部は石敷となっています。
もう少し詳しくみていくと
内部は四角形のグレーの石と角がとれた白っぽいグレーの石が手前と奥で分かれています。

 

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調べたところ、元々はすべて鎌倉石敷きだったようです。平成の修理にあたり状態が悪いため手前側は小松石に変更し、奥は元の鎌倉石を少し掃除して敷き直したそうです。
以前の鎌倉石敷きの方が古刹感がして好みですが、いかんせん鎌倉石はもろいので致し方ないでしょう。そしてもう一つ気になるのが外部の一部石敷きの部分。これは何の石でしょうか。

 

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触るともろそうなので鎌倉石だと
思うのですが、色が着~赤っぽくてあまり見たことがないのです。砂岩系だとは思います。

もう少しリサーチが必要ですね。

思い出の本

この間とある古本屋さんで偶然見つけました。

 

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続・住宅巡礼       著 中村好文

 

住宅作家の中村好文さんによる世界の名作住宅のエッセイ。

学生時代に第一冊目・住宅巡礼で好文さんのスケッチに出会って以来ずっとファンで、好文さんの本を色々と集めてました。ただどうしても手に入らなかったのが、この本。なぜなら2002年に販売されてからすぐ?販売中止になり幻の本になってしまったからです。2010年に一部内容を差し替えて「住宅巡礼・ふたたび」として発売されました。

そもそも「住宅巡礼」や「住宅巡礼・ふたたび」は、元々はインテリア雑誌コンフォルトに連載されていたものを書籍としてまとめたもの。

なかなか再販されないことに業を煮やした私は、掲載号のコンフォルトを十冊ほど買えば、全て読むことができると考え、コンフォルトを集める日々が始まりました。しかし、その時にはすでにコンフォルトも古本になってましたので、なかなか思う様に集まりません。そのうちに他の好文さんの書籍も発売され、さらに再販が決まった頃にはほぼコンフォルトもほぼ揃っていて、自分の中で住宅巡礼は一区切りつき購入に至らず...


本屋さんの棚にこの本を見つけた時、目を疑いました。手に取り、値段を見て、思ったより高いのでレジに持っていくか悩みました。笑
ただ、やはりこういうものこそ出会いだといい聞かせ購入し、奥さんに報告、いい買い物したねと喜んでくれました。奥さんも好文さんのファンで良かった...

この本が手元にあることを素直に嬉しく思います。

しかも帯付き!

 

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常楽寺さんをリサーチ中...

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古建築ガイドの第二弾のリサーチのため、大船の常楽寺さんにお邪魔してきました。大きなお寺ではないですが、通りから奥まっているので静かで、庭の水の音が、心地よくとてもよい空間です。
建築も周囲の緑とも調和して派手さは無いが、力のある、禅寺らしい凛とした建築空間を作り出しているように感じました。

 

ただちょっと疑問に思うのが、平成の修理時に屋根を茅葺から銅板葺きにしたらしいのです。でも、山門はいつからかは不明ですが、元々は瓦葺きを茅葺に、文殊堂も瓦葺きだった模様。防火やメンテ上銅板葺きにしたようですが、現代の効率や現代の解釈で変更したのはもったいないような気がします。しかも他の二棟が茅葺なら一棟だけ防火対策してもあんまり意味ないんじゃ...個人的には茅葺の建物が三棟ならぶ姿を見てみたかったです。


それと今回のシリーズで二回目を常楽寺さんをテーマとしたのは英勝寺さんとゆかりがあるからです。先程触れた文殊堂は元々は英勝寺さんにあった建物でした。なぜ移築されたかはこれからしらべます...

 

それと常楽寺から歩いて10分かからない場所に立派な切通しがあります。これぞ切通しって感じで痺れました。

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英勝寺

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湘南古建築ガイドの第一弾は鎌倉の英勝寺を紹介する。

まずこのガイドの使い方であるが、画像をクリックして両面印刷頂き、四つ折りにして使ってほしい。栞のようにガイドブックに挟んで使ってもらうことを考えたからだ。

もちろん、タブレットなどでご覧頂けるようにも作っている。

 

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表面は英勝寺というタイトルと基本情報、そして英勝寺や創建したお勝の方にちなんだ場所のマップを上に配置し、境内の断面図を大きくレイアウトした。

断面図は1/100とし普通の定規で測れる縮尺である。ぜひ絵の色んな所を測ってみて欲しい。

裏面は境内全体の俯瞰マップとなっている。各建物の魅力や特徴の解説を加えている。

 

 

あとがきとして、英勝寺をまとめていくにあたり、英勝寺のある扇ガ谷についても調べた。英勝寺に影響が大きいのだが、扇ガ谷全域に横須賀線の開通が影響を大きく受けていることがわかった。横須賀線は北鎌倉の円覚寺の境内を分断していることは有名だが、英勝寺は横須賀線によって敷地が削れてしまったことがわかった。また英勝寺だけではなく、昔の古道や、お勝が架けた橋も失われているように思う。またこれは余談だが、横須賀線によって海軍軍人の別荘の多くがこの扇ガ谷に集まったようだ。

鎌倉は関東大震災により多くの文化財が失われてしまったが、横須賀線の開通、そして明治維新時の廃仏棄釈もかなりの影響があったようである。既に歴史化され今更言っても栓の無いことだがせめてどれか一つだけでも避けれれば英勝寺や鎌倉の歴史が変わった気がする。

だが、そのような歴史に翻弄されながらも、先人の努力によってまだ多くの文化財が残されている。かつては非公開だった寺院や建築物も近年公開されつつある。このガイドが英勝寺に行ってみようと思いきっかけになってくれればうれしい。