SAZANAMI COFFEE

昨年9月にオープンしたSAZANAMI COFFEE様店舗を設計させていただきました。

コンセプトなどはまた作品ページに記載予定ですが、簡単にメモしますと、

藤沢の姿を体現することでした。具体的には正面に海があり砂浜、コンクリートの階段ベンチがある藤沢の海辺空間をメタファーに、青のタイル、床のモルタル、ラワン材のベンチという構成に。ベンチの背面にある鉄骨材は都会的な姿をイメージしつつも赤のサビドメを塗ることで、造船や港のイメージも重ね合わせています。

 

提供されるフードやドリンクだけでなく店内の装飾やアートも藤沢や湘南エリアのものばかり。藤沢の今を体験しに皆様ぜひお越し下さい。

 

SAZANAMI COFFEE

藤沢市鵠沼橘1-1-18 ファーストテラス鵠沼橘1F

 

 

 



竣工写真 予告③

NARUTO COFFEE@狛江
既にオープンされ連日人気のようです。

是非お近くの際はお立ちより下さい。

フレンドリーなオーナー様が入れるコーヒーと奥様のマフィンが絶品です。

 

なお現在私達の地元藤沢でもコーヒー屋さんをデザイン中です。

また近々お知らせ予定です。

鎌倉石をレスキューしたお話し

大好きな石、鎌倉石。

f:id:huttedesign:20220129075231j:plain

上の写真のように、人が歩くと簡単にすり減って、古刹感を感じさせます。

今は採掘されておらず幻の石材なのです。

鎌倉はもちろん周辺の藤沢や逗子葉山でも目にすることができます。

石としては柔らかく、加工がしやすい反面、脆く石段に使うと削れて丸みを帯びてきます。その独特な風合いが鎌倉の景色を作ってきたと思います。鎌倉の寺社仏閣でも当然鎌倉石が使われており、修復工事の際は鎌倉石はもう使えないので代替品を使わざるをえない希少な石なのです

 

そんな鎌倉石が自宅の近くに土留として使われていて、そしてその上に松の木がある素敵な街路空間の場所があったのですが、そこの建物が壊されることになり松の木が伐採され、そして鎌倉石も壊されているのを見かけました。

 

f:id:huttedesign:20220129075258j:plain

f:id:huttedesign:20220129075330j:plain

 

民間の土地なので外部の人間は何も言えませんが、せめて鎌倉石だけは救いたいと思い、現場の作業員さんにお話しすると快く持っていっていいよと言って頂けました。ただ一応、もらう前に鎌倉市役所に電話して事情を説明、石をストックしていたり、保護活動されてる方はいるか聞いてみたのですが答えは無いと。

 

その回答にも残念な思いをしましたが、とりあえずは拾える重さのものだけ頂いてきました。知人にも声をかけていくつか少しでもレスキューできるように。。。

 

f:id:huttedesign:20220129075246j:plain


こちらが回収した石たち。

もっと大きいものがあり、そちらも救出したかったのですがとても持てる重さでなく泣く泣く諦めました。それに伐採された松とともに昔からある風景が失われたのですから。そんな悲しい思いもある一方、念願の鎌倉石を入手できたことに嬉しい気持ちもあります。手とノミの跡もあり、本当に味わい深く見ていて味わい深いです。我が家に庭があれば使い方を考えるのですが、マンションなのでどう再利用するか悩み中です。

 

 

 

 

 

設計事務所への断り方 ③

設計事務所への断り方、完結編です。

(※実際に起きたことと時間軸は下の記事と少し異なるのですが内容を分かりやすく&様々な配慮を考慮し書いています。)

 

運命の電話...それはタイトル通りお断りの電話でした。

Aさんからは『両親が紹介してくれた設計事務所にお願いすることになった。そこでかかった経費はお支払いしたいので費用を教えて欲しい』というものでした。

正直、予想外のことで頭が真っ白になり何かしゃべって電話を切ったことを覚えています。

非常にショックではありましたが、Aさんがメールではなく電話でお断りを頂いたこと、さらに経費を支払うと仰ってくれたことには感謝です。経費については一か月以上プロジェクトに集中してきましたが、正直に人工で計算するとかなり高くなってしまいますので週の半分くらいの大工さんの人工分(笑)で打診しました。すると今度は不動産屋さんから一本の電話が...

不動産屋さん『Aさんが高いと言っている、Aさんとしては経費とは電車代くらいだと思っていたようだ...』

さすがに言葉が無く...

私『元々サービスでしたので、請求するつもりはなかったが、Aさんのお申し出なので請求させて頂いた。ただやっぱりそう仰るならば、最初に戻りお支払い頂く必要はないです』

不動産屋さん『それでは角が立つのでAさんと相談する。私に一任してほしい』

私『お任せします(投げやり)苦笑』

というやり取りの数日後、最初にご提示の金額の半額で入金がありました。

 

そして、さらにしばらく経って不動産屋さんから教えてもらったことは、私と同じタイミングで別の設計事務所に設計提案を依頼していたことでした。しかもそちらには私みたいに一週間で提案して欲しいではなく1か月以上の時間と提案料までお支払いしていたと。苦笑

そしてそれは不動産屋さんも知らなくAさんが私へのお断りの電話をする前日くらいのタイミング...

 

 

以上が今回の顛末です。

今回のことでたくさんの教訓を得ましたが、私が最初の顔合わせの時に、競合他社がいるか確認しなかったのが甘かったのが一番の反省です。そうすれば立ち振る舞い方は違ったものになったでしょう、少なくとも文化庁への申請は費用を頂くべきでした。

一方で、今回は経緯をAさんから聞くと無料&一週間で提案という条件で受けてしまった判断はやむをえなかったと今でも思います。ただ競合がいるならもちろん対応は異なりましたが...

 

最後に、この一連のブログのタイトルにある断り方についてです。

もし住宅をお考えで建築家やデザイナーに設計依頼し、やむを得ずお断りする際には何か特別なことをするのではなく、なぜ断るのか理由を明確にお伝え頂くのが良いと思います。もう一つ付け加えるなら感謝の言葉をかけてあげて下さい。笑

というのは上手に関係を終えるのが重要だと考えているからです。一度採用を決めた建築家や会社と計画を進めたとしてもその後のフェーズで関係が悪くなり設計契約解除という事例を何度も目にしたことがあります。そこで新たな建築家を探すよりは一度お断りした方にまず相談するのが、経緯も知っているし適当だからです。

そのためにも良い関係で終わらせるのが良いと思います。(おわり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湘南の古道歩き1 朝夷奈切通し

鎌倉・藤沢の古道歩きしてみました。

第一弾、朝夷奈切通

よく中世の趣があると本などに書いてありますが、まさにその通りの佇まい。

ただし近くに横横道路などがあるため車の音はします。

ただ熊野神社までくればとても静かで人もほとんど来ることはありません。

ただハイキングとしてはちょっと物足りないかな。

私達は切通しを横浜側に抜けてバスで鎌倉駅に帰りましたが、そのまま金沢八景までバスで行き、金沢文庫などを見学すると良い歴史ツーリズムとなりそう。

今度は名越切通しから杉本寺までのコースを歩いてみよう。

 

f:id:huttedesign:20220112121349j:plain

鎌倉側のスタート地点

 

f:id:huttedesign:20220112121333j:plain

摩崖仏。この先に熊野神社への分岐サイン板あり

f:id:huttedesign:20220112121307j:plain

とても立派な神社。こちらは下社?

 

 

f:id:huttedesign:20220112121318j:plain

上社?※呼び方が分かりません。

 

f:id:huttedesign:20220112121252j:plain

ここが道幅が狭く雰囲気が良いです。

 

f:id:huttedesign:20220112121238j:plain

横浜側にある石碑や仏像。