群青の間

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熱海市サイトより)

 

先日着工した船橋の家。

和室を土壁にする予定ですが、先日の地鎮祭で施主奥さんが金沢の成巽閣の群青の間が綺麗だったと口にされました。

私も成巽閣には行ったことがあるのですがそんな部屋あったけと全然思い出せず...汗。

私は群青と聞いて熱海の起雲閣の群青の間を思い出しました。調べてみると起雲閣の群青色も加賀群青で塗られています。旅館を開業した「桜井兵五郎」が石川県の出身らし

く、この色を取入れたよう。ちなみに北陸新幹線グリーン車のシートも加賀群青がモチーフなんだとか。

 

北国だから冬の白い世界の中に身を置いたら暖色を好みそうだが、なぜ群青なんでしょうか。

 

ちなみに下記写真は清水の家のはす向かいにある古民家の和室。

ここでも群青ではないかもしれませんが藍色が使われています。意外とこの色はメジャーなのかもしれません。

 

群青と聞いた時は正直『えっ』って思いましたが、以外と悪くないかもしれません。

トーンを落とした群青というより藍色にすれば天井の山武杉と合うような気がしてきました。今から真壁にするのは無理だから付け柱などで真壁っぽくみせるのもありかも。

こういう要望は色々とアイデアを広げてくれるからありがたいですね。あとは左官の都倉さんがどう『群青』というお題を料理するか楽しみにしとこう。

 

yhonda