英勝寺

f:id:huttedesign:20180319222717j:image

 

 

f:id:huttedesign:20180319222716j:image

 

湘南古建築ガイドの第一弾は鎌倉の英勝寺を紹介する。

まずこのガイドの使い方であるが、画像をクリックして両面印刷頂き、四つ折りにして使ってほしい。栞のようにガイドブックに挟んで使ってもらうことを考えたからだ。

もちろん、タブレットなどでご覧頂けるようにも作っている。

 

f:id:huttedesign:20180318152000j:image

 

表面は英勝寺というタイトルと基本情報、そして英勝寺や創建したお勝の方にちなんだ場所のマップを上に配置し、境内の断面図を大きくレイアウトした。

断面図は1/100とし普通の定規で測れる縮尺である。ぜひ絵の色んな所を測ってみて欲しい。

裏面は境内全体の俯瞰マップとなっている。各建物の魅力や特徴の解説を加えている。

 

 

あとがきとして、英勝寺をまとめていくにあたり、英勝寺のある扇ガ谷についても調べた。英勝寺に影響が大きいのだが、扇ガ谷全域に横須賀線の開通が影響を大きく受けていることがわかった。横須賀線は北鎌倉の円覚寺の境内を分断していることは有名だが、英勝寺は横須賀線によって敷地が削れてしまったことがわかった。また英勝寺だけではなく、昔の古道や、お勝が架けた橋も失われているように思う。またこれは余談だが、横須賀線によって海軍軍人の別荘の多くがこの扇ガ谷に集まったようだ。

鎌倉は関東大震災により多くの文化財が失われてしまったが、横須賀線の開通、そして明治維新時の廃仏棄釈もかなりの影響があったようである。既に歴史化され今更言っても栓の無いことだがせめてどれか一つだけでも避けれれば英勝寺や鎌倉の歴史が変わった気がする。

だが、そのような歴史に翻弄されながらも、先人の努力によってまだ多くの文化財が残されている。かつては非公開だった寺院や建築物も近年公開されつつある。このガイドが英勝寺に行ってみようと思いきっかけになってくれればうれしい。